会場限定グッズ:食べられるブリュック作品。特製落雁について(終了)
「WASANBONで、ブリュックのモザイク作品をつくってはどうかしら」
そんな素敵なアイデアをくれたのは、ルート・ブリュックの長女で現代アーティストのマーリア・ヴィルカラさんです。
フィンランド人のマーリアさんから、「WASANBON(和三盆糖)」という言葉が飛び出したのは驚きましたが、実はマーリアさんは、横浜トリエンナーレや瀬戸内国際芸術祭など、日本各地で行われているアートイベントで数多くのインスタレーションを出品してきたことから、来日回数は「数えきれない」ほど。日本の文化にもとても詳しいのです。
食べられるブリュック作品。この素敵なアイデアを実現するため、グッズ担当者が訪ねたのは和菓子店「HIGASHIYA」(www.higashiya.com)でした。「日々の果子」をテーマに、ひと口果子や蜜菓子などがとても人気。そして落雁(らくがん:穀物の粉に水飴や砂糖を混ぜて練り、型押しして乾燥させたもの)も、お店を代表するお菓子です。商品開発の皆さんは、ルート・ブリュックの作品集を見ながら目を輝かせて、「後期のモザイク作品をモチーフにした落雁を作ってみましょう」と開発を快諾してくれました。
その後、ブリュックの後期作品のなかからイメージソースとなるものを選び、2つのパターンを提案してもらいました。一つは、ブリュックが個人的に制作した「マジック・ボックス」(白)のイメージと、もう一つは、「黄金の深淵」(黒)のイメージです。グッズ担当者はどちらのパターンを選ぶか大いに悩みましたが、どうしても甲乙つけがたく、白と黒どちらも作ることに決めました。
パッケージもHIGASHIYAによるデザインです。木箱を包む紙には、作品のシルエットをかたどったエンボス加工が施されています。
見た目が楽しいだけでなく、落雁の味ももちろん素晴らしいのです。口に含むとほろほろと解けて、和三盆糖のまろやかで優しい甘さが広がります。そして、その後のお茶がとても美味しく感じられます。食べられるブリュック作品、ぜひご賞味ください。
※特製の落雁は、展覧会会場(および一部のイベント会場)での限定販売となります。数が限られていますので、お早めにお求めください。
※伊丹市立美術館では、白のみを販売しております。