THE NIIGATA BANDAIJIMA ART MUSEUM

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THE NIIGATA BANDAIJIMA ART MUSEUM

伊丹市立美術館の外観

伊丹市立美術館について

1987年に開館した伊丹市立美術館は、神戸市から約20キロ、大阪市から約10キロのところにある「みやのまえ文化の郷」と名付けられた文化ゾーンのなかにあります。

伊丹市は、江戸時代には清酒醸造が盛んで「酒の町」として栄え、数多くの文人墨客が訪れました。この文化ゾーンは、かつての歴史文化が漂う跡地であり、重森完途が作庭した日本庭園を取り囲むように、重要文化財である旧岡田家住宅(店舗・酒蔵)や県指定文化財である旧石橋家住宅(商家)、日本三大俳書コレクションのひとつとして知られる柿衞文庫、そして伊丹市立美術館と伊丹市立工芸センターがあります。

重要文化財である旧岡田家住宅(店舗・酒蔵)の内観

伊丹市立美術館の館蔵品は、19世紀フランス美術を代表する作家オノレ・ドーミエの2,000点を超える諷刺版画や彫刻、油絵を中心に、「諷刺とユーモア」というコンセプトのもと、国内外の近代諷刺画など約9,000点を蒐集してきました。年間5回ほどの企画展では、それらの館蔵品を核としたコレクション展や、近現代の絵画、写真、絵本原画など、独自の視点とこだわりをもって開催しています。

以前にドーミエのコレクション展を行った時の様子。※作品の常設はしていないため、「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展でもご覧になることはできません。

美術館の建物もユニークです。伊丹市と坂倉建設研究所(大阪事務所)が設計した建物は隣接する酒蔵や商家との親和性をもっています。展示室から展示室へと移動する間にも、ガラス越しに日本庭園の自然が心地よく見え、どこかアットホームな雰囲気もあります。

展示空間は、2階と地下1階をまたぎます。まず正面玄関から入ると、大きな窓から自然光が降り注ぐ吹き抜けのロビーとなり、チケットの受付後に階段を上がり、2階から展示はスタートします。続いて、階段を降りてガラス越しの日本庭園を右手に眺めながら通路を進み、地下1階へ。2つの展示室を経て、最後の展示室となる、地下でつながる伊丹市立工芸センターまで続きます。(どうぞ、途中でお帰りになりませんように!)その後、工芸センター展示室前のロビーで展開される特設ショップにてお買い物をお楽しみください。

江戸時代の酒蔵・商家や日本庭園など、歴史文化の風情と自然の静謐さが漂う「みやのまえ文化の郷」。「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展をお楽しみいただいた後は、敷地内を散策されたり、近隣の飲食店で伊丹市の美味しいお酒に舌鼓を打たれてはいかがでしょうか。

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