THE NIIGATA BANDAIJIMA ART MUSEUM

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THE NIIGATA BANDAIJIMA ART MUSEUM

エスポー近代美術館での展示風景(2016年)
Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation / EMMA - Espoo Museum of Modern Art

展覧会の構成

ブリュックの代表的なセラミック約180点が初来日します。

ルート・ブリュック展は、エスポー近代美術館 Espoo Museum of Modern Art で行われた生誕100周年記念展をベースにしています。出品作品は、タピオ・ヴィルカラ ルート・ブリュック財団 Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundationのコレクションを中心に、日本展オリジナルの内容を加えたものとなっています。

1

スケッチ、グラフィックデザインの仕事
ルート・ブリュックは幼い頃から昆虫学者で画家の父に連れられてフィンランドのカレリア地方で過ごし、自然や美術に親しみました。ブリュックの豊かな想像力や感性はグラフィックデザイナーとして開花し、その後名窯アラビアの美術部門からスカウトされます。

Rut Bryk, “Still Life (Cornflowers and cauliflower)”, 1949-1955, Tapio Wirkkala Rut Bryk  Foundation / Espoo Museum of Modern Art
© KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2018 C2396
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2

前期(40年代後半〜60年)アラビア
初期〜成熟期に制作した陶器や陶板を紹介します。アラビアのアーティストたちや工房の職人たちから学んだ技術を活かし、繊細な色使いと共に独自の技法を確立していきます。

Rut Bryk, “Basket of Pears”, 1950-1952, Tapio Wirkkala Rut Bryk  Foundation / Espoo Museum of Modern Art
© KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2018 C2396
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3

転換期(50〜60年)「アプライドアート」
幼い頃からカレリア地方で父と共に親しんだ蝶は、ブリュックにとって大変重要なモチーフです。大小の角皿で蝶たちの舞いをダイナミックに表現するという発想は、その後の建築的なインスタレーションへとつながっていきます。

Rut Bryk, “Butterfly”, 1957, Tapio Wirkkala Rut Bryk  Foundation / Espoo Museum of Modern Art
© KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2018 C2396
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後期(60年代〜)「タイル・コンポジション」
60年代後半から、ブリュックは新たに抽象表現を深めていきます。膨大な数のタイルピースで構成する「タイル・コンポジション」では、潜在的な感覚が目覚めたかのように色彩がビビッドになり、スピリチュアルな雰囲気を帯びていきます。

Rut Bryk, “Golden Chasm”, 1969, Tapio Wirkkala Rut Bryk  Foundation / Espoo Museum of Modern Art
© KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2018 C2396
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5

70〜80年代の大型インスタレーション
フィンランド銀行や大統領邸などコミッションワークによる大型作品を手がけます。85年に最愛の夫タピオが亡くなった後、その悲しみを打ち消すようにイマジネーションはいっそう研ぎ澄まされ、最後の大作「Ice Flow」(1987-1991年)まで貫かれました。

Rut Bryk, “Tree”, 1978-1980, Tapio Wirkkala Rut Bryk  Foundation / Espoo Museum of Modern Art
© KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2018 C2396
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