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「ライオンに化けたロバ」1957年

見た目は大きくて強そうだけれど、心のなかは…

人気の高い作品のひとつ。フィンランドやスウェーデンを巡回した生誕100周年記念展でもメインのビジュアルに起用されて「展覧会の顔」となりました。この作品は、1950年代にブリュックが確立した成形技法の集大成でもあります。

ライオンは権威や父性の象徴であり、またフィンランドのシンボル。大きくて強そうなライオンも、ブリュックの魔法にかかると愛すべきキャラクターに変身してしまいます。豊かなたてがみは美しいブルーのタイルで覆われ(後期のモザイク作品への移行も匂わせますね)、鋭い爪は愛らしい草花によって隠されています。

そんなライオンのお腹には、ロバがひそんでいます。実は、この作品のタイトル「ライオンに化けたロバ」は、ブリュックが有名なイソップ童話に因んで名付けたもの。家族の話によると、「もしかしたらブリュックの夫で、世界的デザイナーのタピオ・ヴィルカラのポートレートかも?」とのこと。本当かどうかはともかく、優しさや寂しさが混在した人間らしい表情に、心が惹きつけられてしまうのです。

Rut Bryk, “A Donkey in Lion’s Clothing”, 1957, TWRB Foundation / EMMA
© KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2018 C2396
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