MUSEUM OF MODERN CERAMIC ART, GIFU

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MUSEUM OF MODERN CERAMIC ART, GIFU

THE NIIGATA BANDAIJIMA ART MUSEUM

「三つ編みの少女(ルート)」1948年

新しい私に、出会いたい。

Rut Bryk, “Girl with Braids (Rut)”, 1948
Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation / Espoo Museum of Modern Art
© KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2018 C2396
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この陶板は、ふたつの意味でとても重要な作品です。

ひとつは、「ルート」の名を冠した、唯一の自画像的な陶板作品であること。
もうひとつは、1950年代に彼女の名を世界に知らしめることになる陶板シリーズの、基本の技術をはじめて用いた実験的な作品である、という点です。

1940年代の終わり、ブリュックはそれまで手がけていた絵付けの技法に代わり、型を使った新たな表現を構想していました。それは彼女がイラストレーター時代に制作していた版画と同じように、下絵を彫った石膏をやわらかい粘土に押し付けて輪郭線をつくり、そこに顔料や釉薬を流して色をつけるというもの。型の絵柄は同じでも、顔料や釉薬の色を変えれば、世界にたったひとつの作品ができあがります。

大量生産の手法を用いてオリジナルのアートピースをつくる。このアイデアはアラビアの職人たちとともにブラッシュアップされ、1950年代に入ると、石膏型を使ったシリーズによって、ルート・ブリュックの名はまたたく間に世間に知られていくのです。(この技法はその後、1957年頃まで続きます)

「三つ編みの少女(ルート)」は、13センチ☓14センチくらいの、小さく愛らしい陶板。いくつものカラーバリエーションが残されており、ブリュックは、色々な釉薬を試しながら、自分自身を楽しく“複製”していったのかもしれません。

 

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