THE NIIGATA BANDAIJIMA ART MUSEUM

EN

THE NIIGATA BANDAIJIMA ART MUSEUM

神戸の「Töölö(トーロ)」2階での展示風景

神戸の皆さま、はじめまして。(終了)

「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展の関連イベントとして、東京では二箇所のギャラリーで行われたポップアップイベント「はじめまして、ルート・ブリュック」。

このイベントは、「美術館での展覧会よりもひと足先に、ルート・ブリュックに出会っていただこう」と企画しているものです。書籍『はじめまして、ルート・ブリュック』(2018年12月発行)のために、写真家・アートディレクターの前田景さんがフィンランドで撮り下ろした写真を中心に、ブリュックの作品も数点展示。ブリュックが愛したサマーハウスの景色と共に、蝶の陶板や灰皿など実物のセラミックアートを、たくさんの方にご覧いただきました。

9月7日から兵庫県の伊丹市立美術館ではじまる「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展に先駆けて、このイベントはひと足お先に関西へと参ります。

第一弾は、神戸「Töölö(トーロ)」。(7月29日まで)※終了いたしました
「Töölö(トーロ)」は、神戸を拠点に「衣食住を通じての上質なライフスタイル」を提案するデフ・カンパニーが運営するショップのひとつ。フィンランドを代表するテキスタイルブランド「ヨハンナ・グリクセン」(※)のパートナーショップとして、バッグやアクセサリーなど、ヘルシンキ本店に負けないほど充実したラインナップを揃えています。

グレーの壁が印象的な「トーロ」の外観

実は、デザイナーのヨハンナ・グリクセンさんの祖母であるマイレ・グリクセンは、フィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルトと共に、家具メーカー「アルテック」を立ち上げた創立者のひとりでした。デザインや美術に造詣の深かったマイレ・グリクセンは、国内外の優れたアートをフィンランドの生活者に紹介しようと「アルテック・ギャラリー」を創設し、定期的に展覧会を行います。そして、1950年に行ったのがルート・ブリュックの初めての個展でした。この成功がきっかけとなって、ブリュックはスター・アーティストとしての階段を駆け上がっていくのです。

「トーロ」の1階は「ヨハンナ・グリクセン」のパートナーショップ。ヘルシンキ本店にも負けない品揃えを誇る

今回は、そんな不思議なご縁も感じるブランドショップの2階で行われるイベント「はじめまして、ルート・ブリュック」。柔らかな自然光があふれる、白くて静謐なスペースで、ブリュックのセラミックアートを数点、そして、ブリュックにとって大切なインスピレーション源であったフィンランド北限の森やサマーハウスの風景写真を、これまでにない点数で、たっぷりとご覧いただきます。ラップランドの匂いや音まで感じられそうな空間で、美術館での展覧会とはひとあじ違う、ブリュックの一面に出会えるはずです。

特にオススメは、ヘルシンキ市庁舎に常設されている大型タイル作品「陽のあたる街」の写真パネル。横幅が1.8メートルもある大きなパネルは、ぜひアルヴァ・アアルトのスツールに腰掛けて、ゆっくり御覧ください。(いつまでも見ていられる感覚は、現地で実物を眺めるのと少し似ているかもしれません)

 また、会場では書籍『はじめまして、ルート・ブリュック』や展覧会の公式図録、さらにポストカードやノート、缶バッジなどの展覧会オリジナルグッズも一部販売いたします。

9月7日から伊丹市立美術館ではじまる「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展を心待ちにしてくださっている皆さま、ぜひ、ひと足お先に、ブリュックの世界に触れにいらしてください。

Share this article