THE NIIGATA BANDAIJIMA ART MUSEUM

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THE NIIGATA BANDAIJIMA ART MUSEUM

BRYKウェブについて

このBRYKウェブは、2019年4月からはじまる「ルート・ブリュック展」(東京ステーションギャラリーほか)の公式ウェブサイトです。

BRYKウェブでは、展覧会の情報はもちろん、ブリュック好きのクリエイターやお店の方々にインタビューしたり、ブリュックやフィンランドに詳しい方々によるコラム、制作中の本やグッズなどについてもメイキングの模様をお伝えしていく予定です。

BRYKウェブのデザインを担当するのはVEHICLE(ヴィークル)。「とにかく、これから2年あまりのあいだに色々な記事をたくさん掲載していきたいので、それにふさわしい器をつくってください!」と依頼したところ、ブリュックの後期作品にちなんで、「アーティクル・タイル(記事のタイル)」というコンセプトを提案してくれました。

ブリュックは60年代後半以降、小さなタイルのピースをたくさん組み合わせたレリーフをつくるようになります。BRYKウェブもそんなレリーフのイメージで、一本の記事を一枚のタイルに見立て、それらをどんどん貼り付けていくことで画面上に大きなモザイク壁画ができあがっていきます。タイルのパターンは大きく3種類。新しい記事が掲載されるたびに、タイルのサイズと配置が変わるため、トップページ全体の見え方が変わっていきます。

ときどき、タイルのあいだに「すき間」ができることもあります。それもまた、ブリュックの作品に見られる「すき間」からインスピレーションを受けているのです。寸分の狂いもなくピースどうしがきっちりくっついているのではなく、手作業ならではのズレやゆがみは、あたたかみであったり、思考の痕跡を感じさせます。デジタルなウェブ上にも、ブリュックのそんなおおらかなクリエイティブを表現できたらと考えました。

よく見ていると、背景の色が少しずつ変わったり、時間の経過によって画像が現れたり。ルート・ブリュック展が日本を巡回する約2年間、生きもののように変化していく様子を楽しんでいただけたらとても嬉しいです。

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