「木」1978-1980年
フィンランド語で、Puu(プー)。
白いタイルの背景に、ニュアンスのある黒色のタイルで樹木をかたどり、鮮烈な色彩の小さなタイルをアクセントに添えています。大きく広げた枝葉からこぼれ落ちる粒は、雨の恵みを受けてししたるしずくのよう。
これと同じモチーフの作品が、ヘルシンキ中心部にあるフィンランド銀行の新館ロビーに設置されています。新館を建てるときに、銀行がブリュックに制作を依頼しました。こちらは高さ2.4メートル、横約3.8メートルもある大作です。
樹木のモチーフは自然の木のなだらかな形を思わせ、「お金のなる木」などさまざまな意味合いを暗示しているようにも見えます。